職務経歴書が何のための書類なのか意識して
そもそも職務経歴書は何のために作るものなのか考えてみましょう。職務経歴書は、応募者(あなた)の経歴を履歴書と照合しつつ、深堀して企業にアピールするための書類です。ですので、「在籍した社名と在籍期間だけで、詳細が書かれていない」ものはその役割をはたせないものになってしまいます・・・。
MRの方であれば、「担当領域、担当製品、担当エリア、主な施設名」など、営業の方であれば
「担当商品・製品、担当エリア、主な担当先」などは最低限書いて頂きたい内容です。
また、事務職の方、ナースや研究職の方についても、実際の担当業務について(研究職の場合は研究内容)を記載してください。
その際に注意していただきたいのが、業界内や同業であれば説明せずとも解る内容を意図せず省いてしまいがちになることです。
ナースの方同士なら病院と病棟の名前だけ解れば、おおよそどんな病歴の方を担当し、どんな内容の業務をしているのか理解出来る場合も多いかと思いますが、病院で働いたことがない我々では解らないことも多々あります。
それを記すのが職務経歴書です。
かといって、業界や社内でしか通じないような専門用語だらけも困ります。選考にあたって私たちも勿論調べはしますが、その必要がないように配慮された書類は、誰が見てもわかりやすい「いい書類」ですよね。
是非、「第三者が見てわかるように書く」ことを意識して頂ければと思います。
正確な表記はキホンのキです
それではここから本題。どうすれば第三者にもわかるいい書類が書けるのかという視点でポイントをいくつかお伝えします。
最初は前回のブログでもお伝えした、「正確な表記」。これが一番大事です。そもそも職務経歴書の在籍期間や社名に間違いがあったら、読みやすさや内容どころではなくなってしまいます。
以下の履歴書でもよく見られる間違い4点をもう一度チェックしましょう。
①西暦・和暦の表記が混在していませんか?
(当社の場合は全て西暦での記載をお願いしています。)
②履歴書と職務経歴書で、記載事項の食い違いはありませんか?
(入退社や資格取得の年月、会社名はよく違っているので要チェック!)
③会社名は正式名称になっていますか?
(社名の途中の「・」やスペース、前株後株は見落としがちです)
④氏名は戸籍に記載された本名になっていますか?
(渡「邊」、「齋」藤、「髙」橋などの特殊な漢字、ビジネスネームを使用している場合は特に注意して)
派遣で勤務した場合の表記の仕方
当社のコントラクトMRもそうですが、クライアント先に派遣される形で勤務していた経歴がある場合に、書き方で困ったことはありませんか? この時は、派遣先・派遣元ともに記載が必要です。
具体的には、以下のように派遣元(給与の受給がある企業)をベースに記載するほうが良いと思います。それぞれ企業名、就業場所(配属先)、就業期間もきちんと記載しましょう。
例)
20**年*月~20**年*月
派遣元:株式会社□□□□□ (派遣社員として登録)
20**年*月~20**年*月 派遣先:△△△△△株式会社/○○支社/○○○○部
派遣先の数や、職務経歴書全体のボリュームなどに応じて書き方を工夫してみてください。
体裁は整っていますか?
以前は、印刷した原本を実際に郵送や持参で提出するのが当たり前でしたが、昨今ではすべてデータ提出が可能な場合も増えていますね。当社も選考の際は、データ提出をお願いしています。
そうすると忘れがちなのが、「体裁を整えること」です。
表を使用する場合に文字が一部切れて見えていなかったり、無駄な余白が多かったり、一文字だけが最後のページにある・・・などなど、データで作成していると、意外にも体裁を整えることが抜けてしまうことがあります。
またテンプレートを使って作成したときに、不要な箇所がそのままになっていることもよくあります。例えば1社のみのご経歴なのにもかかわらず、職務経歴書に、「職歴2」「職歴3」という空欄の表と「企業名:*****株式会社 〇〇年〇月~〇〇年〇月」などのテンプレートの文字がそのまま残されていたりとか・・・。不要なものは削除しましょう。
作り終わった書類を見直すだけで簡単に防げる間違いで評価を落としてしまうのは勿体ないです。
履歴書・職務経歴書は経験の中身だけでなく、企業に提出する正式書類であることを意識して、油断せずに見直しを!
さて、いかがでしたか?
とても基本的なお話ですが、この基本ができているかどうかで印象が全く変わってしまうこともあります。
折角ご自身の経歴をアピールする書類ですので、そこはクリアしておきたいですね。
今回はこの辺で。次回は、MRや営業職ご経験の方向けの書き方にフォーカスした内容をお届けしたいと思います。