「なかなか評価してもらえない」問題
この問題にぶち当たっている人には、必ずと言っていいほど「自分は頑張ってるのに・・・」という感情のフレーズが付いてきます。実際、本当に頑張っているのだと思います。少なくとも毎日「今日もサボるぞー!」と過ごしている人には出てこない感情でしょう。
「こんなに頑張っているのに、なんで評価してくれないんだ?!」
その気持ち、めっちゃわかります!!
昔の私はその理由を
・自分は上司に嫌われているから
・上司とは性格が合わないから
・上司が部下のことを見ていないから
など、全て「相手が悪い」と考えていました。
“他責”にすることで、自分は悪くないと自己擁護しつつ、不満だけを募らせていたのです。「だからモチベーションが下がった」「やってやれるか!」こうなると地獄のループの始まりです。そうなる前にこんな問いかけで自分の感情を整理してみましょう。
自分の感情を整理する問いかけ
・上司(会社)があなたに求めていることを「明確/具体的に」理解していますか?
・自分の考え(プラン)や具体的な活動、進捗状況は共有(可視化)出来ていますか?
・あなたが「理解して欲しい」と思う事について、あなたは相手の状態を十分認識していますか?
当時の私は、これらの質問を向けられたら「わかっている、出来ている」と答えたと思います。しかし、今振り返ると全て自分の価値観や判断による思い込みがほとんどだったと感じます。
自分の考えばかりを優先して、相手が求めていないところでどんなに頑張っても報われません。
もし自分の考えを優先すべき理由があるなら、それを相手に伝え、共感や理解(あるいは承認)を得た上で取り組むなど、ワンアクション加えてみるのはいかがですか?
どんなに頑張っても、事前の活動計画や目標設定、取り組み経過の報告などが不十分で、それが相手に伝わらなければ、成果は変わらずとも評価が目減りしてしまうこともあります。目に見えるカタチでしっかりレポートすることは自分のためでもあるのです。
理解されるには相手を理解する努力が必要です
相手に理解してもらいたいなら、あなたも相手を理解しようとする必要があります。
友達同士ならそんなことも無意識にできてしまいますが、上司や同僚は友達ではないので、やはり努力が必要なのだと思います。
仕事は他人とのコミュニケーションが重要になる分、当然「好き/嫌い」も、「相性が合う/合わない」もあるでしょう。相手も同様で、これは仕方のないことです。ただ、仕事においては“お友達”になる必要もありません(仲良くなるに越したことはないですが)。
不満のある環境を変えるためには、まずは自分を振り返ってみましょう。上に挙げた観点で、フラットに自分を分析してみて下さい。あくまで「フラット」なので、自分のダメな部分を見つけるのではなく、「どうすればもっと良くなるのか」のポイントを見つけるポジティブな自省ができるといいですね。
1%でも自分の考えや行動の改善点や、工夫出来そうな点が見つかれば話は早い!まずは、その点を意識して自分自身を変えてみましょう。自分の発言や行動、意識を少し変えるだけで、意外と働きやすい環境が出来てくるものです。
不満だらけの過去から変われたきっかけ
私が、不満だらけの過去から変われたきっかけは、CSO企業に入ってしばらくたってからのことでした。
普通の企業だと、自分の評価をする上司は物理的に身近な存在である事が多いですよね。
ところがCSOの場合、マネージャーは普段そばにいません。日々の取り組みをしっかりマネージャーに認識してもらうには、待ちの姿勢ではなく積極的に伝える方が確実です。
また、近くにいる配属先の所長は、日常業務では「上司と部下」の関係ですが、実際には「お客様」です。所長のニーズをしっかり把握すること、所長の見ている方向を理解することがお客様満足につながります。
それが分かってきて自分の行動を変えてみたら、どんどん自分が働きやすい環境になっていきました。でも、これって、どんな会社でも同じく大事なんですよね…。
転職する前に気づいていたら、また違ったキャリアがあったのかもしれませんね。まぁでもそういう過去があるから、今こうしてマネージャーとしてやりがいをもって働けているわけで・・・・。これはこれで自分にとって必要な経験だったのだと思うことにしています(笑)。
「なかなか評価してもらえない」と思った時の感情の整理法をお話してきましたが、いかがでしたか?同じように感じている方はもちろん、そうでない方も反面教師として、今後も気持ちよく働けるきっかけになれば幸いです。
次回は、「営業力には自信があるけど、このパイプライン(製剤/商品)では勝負出来ない」問題を取り上げます。
それではまた!