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【キャリア向け】MRの転職を成功させるコツとMR転職の進め方
「製薬会社のMRから転職を考えているけど、何から始めたいいかわからない」
「どんな準備をしたらいいの?」
「MRの転職が成功する秘訣は?」
など、MRの転職にはさまざまな不安があります。
転職のスケジュールや方法がわからないと不安だけが募り、転職時期を逃してしまうかもしれません。この記事ではすでにMRでキャリアを積んだ方が転職を成功させるためのコツをまとめました。転職の参考にぜひご覧ください。
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MRの転職事情
MRを取り巻く現状
2013年のピークを境に、MR総数は減少傾向にあります。大規模な早期退職プログラムも毎年複数の製薬企業で実施される一方、新卒採用を含む新規の採用もまた抑制傾向にあることから、年々減少スピードの加速も感じられます。
一方で各製薬企業における主力品がプライマリーからスペシャリティにシフトしていることによりSOV型営業からの転換が図られ、MRという役割に期待される機能に変化が求められるようになりました。
薬価引き下げ、市場成長の停滞、規制の強化、IT・デジタルの波…メディアで報じられる情報には、MRの将来を明るく照らすようなものはなかなか見当たらない状況です。
脱MRのリスク
巷の情報を見てみると、MRには将来がない、異業種に転職すべき…といった論調が強いようです。しかしはたしてそれは本当でしょうか?MR経験が最も活かせる転職先はやはりMRに他なりません。
ジョブチェンジを前提としてしまう前に、どんなMRが転職をし、どんなMRが転職に成功しているのか整理してみましょう。
よくある不安
- 自社開発パイプラインに期待ができない
- 長期的キャリアビジョンを描けない
- 製薬業界という特殊な業界での経験しかない
こんな人が成功しています
- 自己分析によって自分の強みを把握している
- キャリアにおける優先順位が明確になっている
- 転職先業界・企業のリサーチを入念に行なっている
不安な点は多かれ少なかれMRで転職を考える方には共通する部分が多いのではないでしょうか。それに対して、成功条件についてはすでに転職活動をしている方の中でも大きな温度差があるようです。
故事に「彼(敵)を知り己を知れば百戦殆からず」という言葉があります。孫子の兵法の有名な一説ですが、これは転職にもそのまま当てはまります。順に見ていきましょう。
MRの転職活動の全体の流れ
転職にかかる時間
転職希望先の業界や会社によって差がありますが、情報収集から内定までには3カ月~6か月以上かける方が多いように感じます。
転職活動の4ステップ
①準備・情報収集
②エントリー・書類提出(企業によって能力テスト/適正テストが実施される場合も)
③面接(1回~複数回)
④内定・入社
MR転職の準備から内定までにやるべきこと
準備
〈自己分析〉
最も時間をかけるべき準備項目です。提出書類作成においてもその後の面接においてもここでの情報整理がカギを握ります。自分の事なのにいざアウトプットしようとすると難しいもの。しっかり時間をとってご自身と向き合いましょう
自己分析というと「強み」「弱み」に注目しがちですが、ご自身の「価値観」を明確に、言語化できるまで分析するのがポイントです。
リサーチ・情報収集
転職希望の業界や企業研究、職種研究は、ご自身とのマッチングを高める上で欠かせない作業です。自己分析よりも手軽に開始できる情報収集ですが、漫然と情報を入手しても効率は良くありません。必ず自己分析が終わってから多くの時間をかけましょう。
ただしインターネット上での情報収集で気を付けたいのは情報源の信頼性です。信頼できるソースかどうか確認しながらリサーチを進めましょう。
〈媒体や手段〉
-
企業サイト(企業理念・ビジネスモデル・トップメッセージ等)
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企業採用サイト(キャリアステップ・各種制度等)
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業界団体サイト(業界動向、関連企業等)
-
求人サイト(求人情報、全般)
-
転職エージェント
-
転職先業界に従事する知人 など
情報の深掘り
自己分析結果と照らして、重視する項目は深掘りしましょう。
〈キャリアビジョンが明確な方〉
その会社のキャリアパスや、ロールモデルの情報を注視しましょう。
〈成長機会を重視する方〉
業務上の知識をOJTで習得するのか、研修プログラムがあるのかはスタートダッシュに大きく関わる重要ポイントです。業務上で必須知識以外にも成長機会(ビジネススキルトレーニング等)を提供しているのか、自己研鑽を支援する制度があるのかは調べておきましょう。
〈ワークスタイルを重視する方〉
休日取得、通勤方法、就業場所、業務サイクル等、色々な箇所に分散して記載されていることもあるので、各企業のサイトはくまなく目を通しましょう。
〈勤務エリア重視する方〉
転勤の有無は募集要項にも記載されることがありますが、支社・事業所の展開等もチェックしておきましょう。
〈安定性重視の方〉
知名度があるから、規模が大きいからといって安定した成長が期待できるとは限りません。上場企業などでは財務諸表をウェブサイトで公開していますので読み込んでおきましょう。業界団体の発信する情報と照らして、企業理念や事業ビジョンを確認し、企業の方向性が合致しているかもチェックポイントです。
〈人間関係重視の方〉
こればっかりは入ってみないと分からない難しいポイントですが…会社のブログやSNSなどで垣間見ることはできるはずです。
書類作成・応募
提出書類はあなたの「分身」。非常に重要なアイテムです。
また、書類の形式や、提出方法などは応募先企業によって異なります。指定がある場合は必ずその指示に従うよう、案内にはしっかり目を通しましょう。
履歴書
いまだに「履歴書は手書きで」という条件の会社もあるにはありますが、多くの企業でデータ入力が推奨されているのが現状です。手書きならではのメリットが活かせる(字が得意、など)方であれば手書きも一手…ですが、何より正しく、もれなく伝えることが最重要事項です。
採用担当者はきっと転職者の想像以上に多くの履歴書を日々確認しています。当然1枚を読むのにかけられる時間はさほど長くありません。その中でパッと見た瞬間に「読みやすさ」のある履歴書は強いと言えます。
意外と大事なのが写真です。もちろんルックスの話をしているのではありません。ただ、受取り手の印象をどれだけ考えることができるのか、それを伝えるのに有能なのが証明写真ゾーンです。明るく、清潔感があってビジネスマンとしてポジティブな印象がするものを使うのをおススメします。
職務経歴書
職務経歴書はあなたに代わってあなた自身の実務経験を語る資料。キャリア採用では非常に重要です。「こんな経験があるんだったら、わが社のこの仕事でも能力を発揮してもらえそうだ」と納得してもらうための資料となるので、単に「これまで何をしてきたのか」だけではなく、経歴を通じてあなたの様々なスキルを伝えられるよう、フル活用しましょう。
異業界への転職をするときに気を付けたいのは「業界用語」です。MRの常識が異業界の方にとって常識ではないことはご存じの通り。MRの仕事を知らない人にでも伝わるか、第三者視点で読み直しましょう。
面接
面接は、会社が採用の合否を判断する場であるともに、あなた自身が入社するかどうかを判断する場でもあります。ドクターとの面談に慣れていても、いつもと勝手が違う部分もあるのでポイントをチェックしてみましょう。
経験の整理
応募の時に提出した履歴書・職務経歴書についてはしっかり振り返っておきましょう。これまでの経験を書類提出済みなのに改めて質問するのは、面接官の関心の証です。より具体性を持って回答すると良いでしょう。
身だしなみ
MR経験があれば身だしなみの重要性はご存じの通り。転職先での勤務イメージを意識するとふさわしい装いができるはずです。
視線
これもまたMR経験者には釈迦に説法…ですが、ディテーリングするのは製品ではなくあなた自身です。
面接に臨む姿勢
実際に働く前に、「働いている時」のイメージを残せるのが面接の醍醐味。スーツの着こなしもぎこちない新卒の就職活動の頃とは違い、他者との面接の流儀は慣れたものだと思いますが、だからこそ若い面接官に横柄になってしまったり、「自信」が空回りして「圧」になったりしないよう、気を付けたいところです。
また、昨今はウェブ面接を行うケースも増えてきましたが、対面の面接時同様、身だしなみや背景などへの心配りは気を配ることが望まれます。医師とのウェブ面談と同様に考えると良いでしょう。
定番質問 「何か質問はありますか」
事前の情報取集での疑問点や、不安点などは面接官に質問するのが吉です。いかなる業界・業種でもコミュニケーション力は重視されます。質問はコミュニケーションスキルをアピールする良い方法です。「いえ、特にありません。」は好機を逃すもったいないフレーズです。
給与交渉
通常、面談または入社オファーにいたるプロセスのどこかで、年収の提示があります。(エージェント紹介での選考の場合は例外)
給与交渉をすると内定に影響するのでは?と心配して、希望額との差に納得しないまま進めるのはあまりよい転職とは言えません。給与に関心のない人なんていないことは、採用担当者も当然わかっていますので、給与を尋ねるのも交渉するのも変な事ではありません。
内定
内定の判断までの期間は会社によって異なります。おおむね1週間くらいが多いパターンでしょう。
ただし、業界や企業によってこの幅は大きく、例えば当社の場合は即日で返答をすることも少なくありません。
引き継ぎ
退職が決まったとたん、仕事が適当になる人…たまにいますよね。でもそれは本当にNGです。別の業界、別の企業だからと油断していると、思いがけない人間関係の巡り会わせがあるものなのです。
なにしろ転職、という門出の日を気持ちよく迎えるためにも、前もって少しずつ準備しておきましょう。
後任者との施設訪問にあたっては特に、施設の面談ルール、施設へのコンタクト方法、担当ドクターの人間関係、担当MSといった客観的情報の引継ぎが重要です。一方でドクターの性格に対する印象や、処方傾向の印象など客観的な情報は意外と後任者側は重視しないことも。「参考までに」と添えて引き継ぐ程度で良いかもしれません。
CSOの働き方をご存知ですか?
MRの人数が減少している…ということは、MR以外の職種に転職する方が多いということ。しかしながらMRとして培った経験を最も活かせる職種は?それはもちろんMRです。MRの仕事にやりがいを見いだせない…という方にとっては異業種、異職種への転職がふさわしいと思います。しかし、MRにやりがいを感じているのであれば、ぜひ知っていただきたいのがCSOでの働き方です。
MR総数は減少傾向にある一方でコントラクトMRが活躍するCSO業界は勢いづいています。
2022年度の調査では、CSO活用企業数は過去最高の155社。近年は製薬企業での人員調整の影響を受けて業界成長が停滞傾向でしたが、増加に転じています。
製薬業界が経営の合理化、生産性向上を追求していく中で、柔軟なリソース戦略を実現するCSOの人財事業はますます重要性が高まると予想されます。
CSOの働き方
CSO企業所属のコントラクトMRは、担当製品・配属期間などを定めた契約(コントラクト)に基づいてクライアントとなる製薬企業のMRチームの一員として勤務します。契約期間を満了すると、新たな契約に基づいて異なる製薬企業でのMR業務にあたります。MR活動としての働き方は企業所属のMRとなんら変わりません。
CSOの魅力
配属先を異動するごとに、異なる製品・疾患領域を担当することになるため、幅広い知識を身に着けることができるのはコントラクトMRの働き方の特徴であり、最大の強みです。
製薬企業の注力品がプライマリー領域からスペシャリティ領域にシフトしていることを受けて、CSOにおいてもオンコロジー、中枢神経、希少疾患等スペシャリティ領域での受注が飛躍的に増加しています。
CSOならではのキャリア形成
自己分析で見えてきたキャリアの中での重要事項は人それぞれ。
特定領域を極めたい、あるいは未経験の疾患領域を経験したい、勤務エリアを重視したい…CSO企業は複数の製薬企業との取引があるため、ご自身の希望が同じ会社に居ながらにして叶う可能性が高いと言えます。
CSOのサービスというと「コントラクトMR(MR人財派遣)」というイメージが強いかと思いますが、実はCSOのサービスは年々広がりを見せています。
MRの経験を思いもよらない形で発揮する、あなただけのキャリアパスを描いていけるのがCSOかもしれません。
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シミック・イニジオは、2005年からコントラクトMR事業を本格始動しており、CSO業界では後発のCSO企業です。しかし、現在は社員数850名を超え、CSO業界TOP2クラスの規模と顧客からの信頼を獲得している勢いのあるCSO企業です。
治験の国内リーディングカンパニーであるシミックグループと、欧米を中心に多様なCSOサービスを展開するInizio Engageの2つの会社を親会社に持つジョイントベンチャーの強みを活かし、従前のCSOサービスだけでなく多様なサービス開発に積極的に取り組んでいます。
またMR研修サービスから事業を始めた経緯もあり、唯一の企業財産である人財の育成・能力開発、福利厚生を重点ポイントとして注力しており、入社者からもこうした環境に対して高い評価を得ています。
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