~未経験から始めるMR~異業種出身の女性がMRになるまで
CMIC Ashfield ノート
未経験からMRへの転職を考えている方の中で気になることの一つとして、「MR認定試験」が挙げられると思います。どんな試験なのか、どうしたら合格できるのか、MR認定試験についての基本情報を含め、シミック・アッシュフィールドならではの人財教育の取り組みをご紹介します。今回のブログ執筆担当者は、人財開発部のYさん。かつてスーパーMRと言われていた彼女は、エネルギッシュでいつもパワフル、周囲を元気にしてくれる女性社員です。今回は、MR認定試験やMRについての基本情報に加え、最新のMR認定試験情報もご紹介しています。人財開発部ならではの目線で綴ってくれました。
執筆者: CSO事業部人財開発部 A.Y(レオン)
製薬会社MRとして3年従事後、転職しシミック・アッシュフィールドに入社。コントラクトMRとして約4年間外資系製薬会社に配属後、本社の人財開発部に異動。現在は未経験のMRを教育する研修やMRに対してクライアントの製品研修を行っている。最近ネット配信等ではなく映画館での映画鑑賞にはまり中。
Index
MR認定資格
実はMR認定資格は国家資格ではないので、認定がないと法的にMR活動ができない、というわけではありません。しかし、国内でMR活動を行う上では取得必須の資格になっています。実際ほとんどの製薬企業やCSO企業においてMRとして仕事をするためには、導入教育研修を履修しMR認定試験に合格することが求められます。
MR(Medical Representatives)は「企業を代表して医薬品の適正使用のために、医療関係者を訪問すること等により、有効性・安全性・品質に関する情報を提供・収集・伝達すること」を主な業務としています。
MR職についてもっと知りたい方はこちらのコンテンツもご覧ください
これらの業務を行うにあたって、備えておく3つの項目があります。
MRに必須の項目
1.倫理観
1つ目は、医療の一旦を担うものとして持つべき高い『倫理観』。
2.知識
2つ目は、医学・薬学知識に加えて関連法規や制度さらに製品に関する『知識』。
3.スキル
そして3つ目に、情報の提供・収集・伝達を行うためのコミュニケーションなどの『技能(スキル)』が求められます。
このうち1.『倫理観』や2.『知識』が備わっているかを確認するのが、MR認定試験です。
基礎教育のカリキュラムはこんな感じです。
□医薬品情報:薬学を中心とした薬剤の作用や、薬剤の説明書の一つである添付文書について
□疾病と治療
├基礎:基本的な人体の仕組みや作用を体系的に
└臨床:主な疾病の病因、診断、検査、治療について
□MR総論:MRに求められる倫理や医療制度、関連法規など
薬学、というと理系イメージがあると思いますが、そんなに理系の思考回路は求められません。実際、MRには文系大学出身者の方が多いくらいで、最初は久しぶりの理系ワードにたじろぐ人もいなくはないですが興味をもって学習すれば文系でも理解できる内容です。
ちなみに、シミック・アッシュフィールドに入社したMR未経験者の約80%が文系学部出身者です。
一般的に、導入教育研修は入社後各社で実施されるものですが、製薬企業によっては私たちのような外部企業に導入研修のトレーニングプログラムの実施依頼をするケースも少なくありません。それだけに、私たちの部門は高品質な研修を行うことが求められるため、緊張感と責任感をもって取り組んでいます。
シミック・アッシュフィールドでも、毎回全員合格を目指して研修を行っています。今年の5月に入社されたMR未経験者の試験日が間近ということもあり、現在人財開発部は大忙しです。さらに2020年の1月には次のMR未経験者が入社される予定なので、来年度の試験に向けたカリキュラムも構成中です。
当社の導入教育研修では、エキスパートによる勉強方法のコツはもちろん、MRとして好調なスタートが切れるように様々なカリキュラムが組まれています。グループワークや毎朝の1分スピーチもその一つです。(こちらに関しては次の機会にご紹介できればと思います。)
導入教育研修が終了したあと、クライアントの製品研修を経て、各支店に配属されるのですが、配属後のサポートも万全です。現場でいつでも勉強できるようにスマートフォンのアプリの提供もあります。夏ころには試験馴れするために模擬テストを数回受験していただき、模擬試験の結果と自宅でできるe-ラーニング等の修得度に応じた補講としてウェブ講義や合宿も実施し、12月の試験直前には強化合宿も行います。そして試験当日は、合宿先から試験会場までそのまま全員一緒に向かいます。
受かるコツ、受かる人の傾向は、ずばり、素直かどうかです。逆に受からない人の傾向は、自分のやり方に固執してしまう人ですね。MR認定試験合格のコツは、これまでの独自の勉強方法ではなく、素直に講師陣や周囲のアドバイスを受け入れられるか、だと思います。私はよく「まねる」と表現していますが、文字通り、エキスパートを真似て学習することが合格のキーになると考えています。この「まねる」は、認定試験合格のみに限ったことではなく、MR活動にも言えます。会話やコミュニケーションの取り方、質問の仕方などにも通じていますので、ぜひエキスパートである講師陣の手法を見て学んでいただけたらと思います。また、勉強の基本かもしれませんが、コツコツやり抜くことを続けられることも重要です。
受からなかったらどうする?
3科目のうち1科目でも合格点に及ばないと不合格になってしまいますので、不合格になった科目を次の年に受験することができます。有効期限は初回受験から5年間です。ただし、製薬会社や企業によってはMR認定試験合格がMR活動をする条件になっていることがほとんどなので、1回で合格しましょう!
MR認定試験の出題形式と試験時間が第27回認定試験(2020年12月13日実施)から変更されます。これまで出題形式は、正誤問題と三肢択一問題、五肢択一問題の3種類でした。それが全て五肢択一問題となり、より内容理解を問う形式となります。また、解答時間が1科目あたり10分延長されます。問題数はMR総論80問、医薬品情報80問、疾病と治療110問の合計270問で変更はありません。
対策は?
私たちが実施する導入研修は、詰め込み式ではなく、理解したうえで知識を蓄積できるプログラムです。しっかり理解していれば、新しい出題形式といっても難易度が上がるということではないので恐れる必要はありません。
MRとして仕事をするためには、MR認定試験の合格は最初の第一歩となります。多くの知識の習得が必要ですが、医療へ貢献したいという気持ちと、学習・準備をすることで誰しもが合格を目指せますので、ぜひ一緒に合格を目指しましょう。
A.Y
人財開発部からの次回ブログでは、これまで多数のMR未経験の方々に教育研修を行ってきて、特に印象的だったエピソードなども綴っていただく予定です!
未経験から始めるMRのコンテンツも併せてご覧ください。
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