(1)試験1週間前
シミック・イニジオでは、導入研修の後にも定期的なサポートを行い、試験のおよそ1週間前からは直前合宿も行っています。もちろん、ラストスパートで苦手な部分を解消していくということが大きな目的ですが、受験生同士で時間を共にし、期待や不安を共有することは、試験に向かう上での心の支えになります。“自分ひとりではなく全員で合格すること”、それがみんなの願いでした。
(2)試験日当日
試験当日は、私たち人財開発部メンバーやCSO事業部のマネージャーも会場まで同行しています。今年も「これまでに学習したことを、自分を信じて答案用紙にぶつけてこーい!」とエールを送りました。毎度のことではありますが、会場に向かうメンバーを見送るこの時間はこちらも力が入ります。
試験は一日がかりのため、お昼ご飯は会場に着く前に購入しましょう。朝、試験会場付近は非常に混みあいます。前泊する方は宿泊ホテルの近くで早めに購入しておけば、落ち着いて試験に向かえます。試験は緊張する方も多く、事前の勉強だけではなく、こうしたメンタルを整えるための準備も大切です。
(3)1科目目:MR総論 全員受験でも緊張せずに
試験は9:30にスタートします。
午前中は「MR総論」の試験。次回より出題形式が変更されます(詳しくはこちら:『MR研修担当が教えるMR認定試験のキホン –MRに必須の3つの項目とは?)が、今回は正誤問題20問・三肢択一50問・五肢択一10問で80分間、230点満点のテストです。
この科目だけは薬剤師・医師・歯科医師の免許保有者も含めた全員が受験することになります。そのため、合格点も比較的高く、人数の多さから緊張するかもしれませんが、雰囲気に飲まれず、集中力を発揮することが大切ですよ!
「この鉛筆を見ながら気持ちを落ち着けてください。」という願いを込めて、試験前には私たちから受験するメンバーに太宰府天満宮の学業祈願の鉛筆を贈っています。
また、試験の雰囲気に慣れるために、11月頃に外部会場にて模擬試験を受験してもらっています。試験対策を様々な角度から実施しますので、ご安心ください。
試験では、法律や制度、医薬品市場に関することなど、業界内のことを幅広く問われます。
また、添付文書の記載要領が20年ぶりに改訂されました。
この改訂に関する出題があったので、最新の情報をしっかり押さえておくのもポイントです。
(4)2科目目:医薬品情報 問題の理解がカギ
続いて行われるのが11:30開始の「医薬品情報」です。
この科目の前には40分の休憩があります。「MR総論」の自分の回答に自信が持てなくても、周りの「簡単だった」などの声が聞こえても惑わされることなく、キッチリ気持ちを切り替えて2科目目に備えましょう。
「医薬品情報」は、暗記に強い人には得意科目にしやすいかもしれません。基本を身につけたら、根気強く繰り返しテキストを見直していきましょう。今回の試験問題もテキストからバランスよく出題されていました。
MR認定試験は、MRとして働くうえで必要最低限の知識を身につけているかを確認するための試験です。ひっかけ問題はありませんが、問題の意味をきちんと理解せずに解くとケアレスミスにつながります。落ち着いて意味を理解しながら問題を読み解いていってください。
12:50に医薬品情報の試験終了の合図があり、長い前半戦が終わります。
昼食の休憩があるので、後半戦に向けた気持ちの切り替えはしやすいはずです。
3科目目は110分間と長丁場になりますので、しっかり食べて脳に栄養を送っておきましょう!
そして自分の努力の成果が十分発揮できるよう、焦らずに時間を有効活用することが大切です。
(5)3科目目:疾病と治療 頻出項目は要チェック
14:00、最後の科目「疾病と治療」が始まります。
疾病と治療は、医療の高度化に伴って、問われる内容も専門的になっているように感じます。
そういえば今年もプリン体の出題がありましたね。こうした頻出項目については、研修の中でも受験者の皆さんにお伝えしています。
全て選択式の問題であるため、同じ数字の回答が続くと不安になることもあると思いますが、これまでの出題を見ると正解番号の分布は完全にランダムです。ですから、「2」が続いたとしても、「3」が全然出なくても、自分の回答に自信を持っていいのです。
模擬試験で良い成績をとっていたのに、こうした不安のせいで取りこぼしてしまうことが少なくないように感じます。自信を持てるだけの努力、これが何より大事です。私たちも精いっぱいサポートします。
(6)試験終了後
試験が終わると、当社の社員は持ち帰った出題用紙で自己採点を行います。
問題用紙はそれぞれの試験の最後まで会場にいると持ち帰ることができます。自分の回答を正しくメモしておかないと、自己採点が困難になりますのでお忘れなく!
自己採点の集計は受験した皆さんはもちろん、人財開発部メンバーにも緊張が走る時間です。社員がそれぞれの力を発揮できたのか。当社の受験者の回答の傾向などがあるのか、今後の研修のヒントはないかと様々な分析を行います。
今回の試験結果は1月末に発表予定です。受験した社員のみなさんの努力が結実することを祈っています!
(7)第27回MR認定試験に向けて
さて、次回の第27回MR認定試験(2020年12月実施)からは、すべての科目が五肢択一となることが発表されています。より一層の知識の定着度と理解の深さが問われることになるわけですが、正解を導くことが出来さえすれば、選択肢が増えることは壁ではありません。また、当社の研修では新しい問題形式にも対応したカリキュラムを組んでいます。
(8)文系出身者も多数!
MR認定センターが公表している試験問題を見て、「難しい!」と感じた方もいらっしゃると思います。薬学部や理系の大学で関連科目を学んでいない人であれば当然のことなので安心してください。当社の受験者も6割以上は文系出身者です。
以前の記事(『MR認定試験 受験体験記』)にもあったとおり、多くの方が「難しい!」を乗り越えてきました。
当社では、導入研修からMR認定試験までの期間で、内容の理解と知識の定着を目指したカリキュラムを実施しています。
私たちはCSOの価値、あるいはMRそのものの価値向上のためにも、様々な経験を持つ未経験からの挑戦者が必要だと考えています。これまでの営業経験を活かしてMRにキャリアチェンジを考えている方は、ぜひ当社で一緒に合格を目指しましょう!