執筆者:CSO事業部門プロジェクトマネージャー Y.T
自動車ディーラーからMRに転職、新規プロジェクト発足を機にCMIC Ashfieldに入社。週末はサーフィンにマラソン、子供たちのサッカーを応援するのが楽しみ。
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「成長」と一口に言っても、“MRスキルとしての成長”と“コントラクトMRとしての成長”という2つの切り口があると私は考えます。
シミック・アッシュフィールドにはMRとして活躍し、MRスキルをもって入社された方が多く在籍していますので、今回は後者の“コントラクトMRとしての成長”という観点で私なりに実際見てきた経験を綴りたいと思います。
結論から申し上げると「相手がやってほしいことを理解して行動できる人」が「成長が早い人」と私は考えます。これだけなら、MRスキルとしても同じことが言えるかもしれませんが、”相手“の捉え方が大きく異なります。MRの相手となるお客様はドクターなど医療従事者ですが、CSO企業のお客様は製薬企業(クライアント)であるということです。
CSO企業は製薬企業ではなく、製薬企業に対するサービス業者ですから、当社で働くMRにとって、ドクターなど医療従事者もお客様ですが、目の前の配属先の製薬企業(クライアント)の上長や一緒に働く営業所の社員の方もお客様です。誰が「相手」なのかを認識し求められることを理解して行動できるかどうかが1つの分岐といえると思います。
配属先の現場では、様々な事が求められます。社員の方々と同様にドクターを「相手」として個人での業績を上げる事はもちろんですがそれだけではありません。
私も異業界からCSO業界に入りコントラクトMRとしてチャレンジしました。MR活動を始めた初期はそういった点で苦しんだ1人です。ついつい自分も自分の業績目標を追うことに一生懸命になり、周囲も忙しい中で、周りにいる正社員の方々の見様見真似で活動しておりましたが、役に立てている、良い仕事が出来ているという実感がなく、楽しくもなかった事を覚えています。ただでさえはじめは業界に対する違和感だらけだったというのもありますが…。
次第に業務に慣れ、視野が広がってきたとき、ドクター以外の「相手」すなわち現場での上長や営業所の他のMRの皆さんに対して能動的な報連相が出来るようになり、ニーズに対して自分が何をできるかが見えてくるとどんどん仕事が楽しくなっていきました。
特にMR未経験で当社に入社した方は、クライアントの上長やリーダーのニーズに応えようとする姿勢や素直さが1番大切です。その上で今までの営業経験、社会人経験を活かした付加価値が提供できると喜ばれるでしょう。
極端な事を言えば、数字(売上実績)が悪いという事だけでクライアントから評価が得られないという事はありません。
クライアント上長から何が求められているのか、求められている事に対して自分の行動は合っているかを確認出来さえすれば、クライアントからの評価を勝ち取れますし自身の成長も加速し、おのずと数字もついてくるものです。
コントラクトMRの仕事は、良くも悪くも契約満了、再配属といった製薬企業では経験できない一定周期での“節目”が必ずやってきます。
この節目に自身の過去を振り返って棚卸しできる人、周りからどう見られているか(何を期待されているのか)を考えられる人、若手であれベテランであれ自分の行動を変えることができる人がコントラクトMRとして成長し、次の配属されたプロジェクトでも良いスタートを切ることができ、良い成果を上げ評価を勝ち取っていると感じます。
相手のニーズをしっかり把握し、それに応える行動をすること。言葉にすると簡単で、基本のことではありますが、これをまさに実践しているMRの皆さんを見ている中で、私たちマネージャーが改めて気づかされることも多くあります。
製薬企業とCSOの違いを認識し、決して数字の良い悪いに振り回されることなく、「“相手“が求めていること を理解して行動する」ことが大切だと日々つくづく感じています。
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