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執筆者:A.Y 人財開発部研修担当
2019年12月8日(日)に第26回MR認定試験が実施されました。MR認定センターによると今回の受検申請者数は2174名。これまでで最も少ない受験者となりました。これには製薬企業における新卒MR採用が減少していることが大きく影響していると考えられます。
新卒でMRになるのが難しい世の中になっているのだと改めて感じたのと同時に、MRを目指したい方のキャリア支援に対し、CSO企業である当社の役割がますます大切になってきたと改めて感じました。
そんな26回目の試験が終わり年が明けた2020年。この1月に当社で未経験からMRを目指そうという方が多くご入社されました。今まさに導入研修の真っただ中です。研修を担当する人財開発部メンバーもCSO事業部のマネージャーも気合が入っています!
さて、少し時を戻して、第26回MR認定試験を振り返ってみたいと思います。当社の事前対策等も併せてご紹介します。
第26回の期間限定(2020年1月31日まで)で、MR認定センターのウェブサイトで試験問題が公開されています。
MR認定センター試験問題(※掲載期間は終了しました。)
ぜひ併せてご覧になってみてください。
Index
(1)試験1週間前
シミック・アッシュフィールドでは、導入研修の後にも定期的なサポートを行い、試験のおよそ1週間前からは直前合宿も行っています。もちろんラストスパートで苦手な部分を解消していくということが大きな目的ですが、期待も不安も含めて受験生同士で時間を共有することは、試験に向かう上での心強さにつながります。“自分ひとりではなく全員で合格すること”、それがみんなの願いでした。
(2)試験日当日
例年試験当日は、私たち人財開発部メンバーやCSO事業部のマネージャーも会場まで同行しています。今年も「これまでに学習したことを、自分を信じて答案用紙にぶつけてこーい!」とエールを送りました。毎度のことではありますが、会場に向かうメンバーを見送るこの時間はこちらも力が入ります。
試験は一日がかりのため、お昼ご飯は会場に着く前に購入しましょう。朝、試験会場付近は非常に混みあいます。前泊する方は宿泊ホテルの近くで早めに購入しておけば、落ち着いて試験に向かえます。試験は緊張する方も多く、事前の勉強だけではなく、こうしたメンタルを整えておくための準備も大切です。
(3)1科目目:MR総論 全員受験でも緊張せずに
さて、試験は9:30にスタートします。
午前中は3科目のうちの「MR総論」の試験。次回より出題形式が変更されますが、(詳しくはこちらのブログも併せてご覧ください『MRのキホン –MRに必須の3つの項目とは?- 試験概要と難易度』)今回は正誤問題20問・三肢択一50問・五肢択一10問で230点満点、の80分間のテストです。薬剤師免許保有者・医師・歯科医師は、午後のテストは免除されますが、この朝一番の「MR総論」は全員が受験することになります。そのため、合格点も比較的高めになる傾向があり緊張するかもしれませんが、試験の雰囲気に飲まれることなく、集中力を発揮することが大切ですよ!
「この鉛筆を見ながら気持ちを落ち着けてください。」という願いを込めて、試験前には私たちから受験するメンバーに太宰府天満宮の学業祈願の鉛筆を贈っています。
また、試験の雰囲気に慣れるために、11月頃に外部会場にて模擬試験を受験してもらっています。試験対策を様々な角度から実施ますので、ご安心ください。
MR総論は、法律や制度、医薬品市場に関することなどMRが活動する業界内のことが問われます。導入研修後の日常業務では触れにくい情報もありますので、導入研修時に全体構造を把握し、その後の学習の中で体系的に知識として定着させることが重要です。
また、添付文書の記載要領が20年ぶりに改訂されました。この改訂に関する出題があったように、最新の情報をしっかり押さえておくことはポイントの1つになります。
(4)2科目目:医薬品情報 問題の理解がカギ
続いて行われるのが11:30開始の「医薬品情報」です。この科目の前には40分の休憩があります。たとえ「MR総論」の自分の回答に自信が持てなくても、周りの「簡単だった」などの声が聞こえても、惑わされることなくキッチリ気持ちを切り替えて2科目目に備えましょう。
「医薬品情報」は、暗記に強い人には得意科目にしやすいかもしれません。基本を身につけたら繰り返し根気強くテキストを見直していきましょう。今回の試験問題もテキストからバランスよく出題されていました。MR認定試験はMRとして働くための必要最低限の知識を身につけているかを確認するための試験です。ひっかけ問題はありませんが、問題の意味をきちんと理解せずに解くと、「いつもはできていたのに!」と悔やまれるケアレスミスにつながります。しっかりと意味を理解したうえで記憶し、落ち着いて問題を読み解けば怖いものではありません。
そして、12:50に医薬品情報の試験終了の合図があり、長い前半戦が終わります。
昼食の休憩があるので、後半戦に向けた気持ちの切り替えはきっとしやすいはずです。3科目目は110分間と長丁場になりますので、しっかり食べて脳に栄養を送っておきましょう!そして自分の努力の成果が十分発揮できるよう焦らず時間を有効に活用することが大切です。
(5)3科目目:疾病と治療 頻出項目は要チェック
14:00、最後の科目「疾病と治療」が始まります。
疾病と治療は、医療の高度化とともに過去と比較すると問われる内容も専門的になっている傾向があるように感じます。
そういえば今年もプリン体の出題がありましたね。こうした頻出項目については私たちの研修の中でも受験者の皆さんにお伝えしています。
全て選択式の問題であるため、同じ数字の回答が続くと不安になることもあると思いますが、これまでの出題を見ると正解番号の分布は完全にランダムです。ですからたとえ「2」が続いたとしても、「3」が全然出なくても、自分の回答に自信を持っていいのです。もちろん、それだけの努力をしたのならば!という前提は必要になりますが、模擬試験で良い成績をとっていたのに、こうした不安のせいで取りこぼしてしまうことが少なくないように感じます。自信を持てるだけの努力、これが何より大事です。私たちも精いっぱいサポートします。
(6)試験終了後
試験が終わると、当社の社員は持ち帰った出題用紙で自己採点を行います。問題用紙はそれぞれの試験の最後まで会場にいると持ち帰ることができます。自分の回答を正しくメモしておかないと、自己採点が困難になりますのでお忘れなく!
自己採点の集計は受験した皆さんにとってはもちろんですが、人財開発部メンバーにとっても緊張が走ります。受験した社員がそれぞれの力を発揮できたのか、当社の受験者の回答の傾向などがあるのか、今後の研修のヒントはないか、と様々に分析を行います。今回の試験結果は間もなく1月末に発表予定です。受験した社員のみなさんの努力が結実することを祈っています!
(7)第27回MR認定試験に向けて
さて、次回の第27回MR認定試験(2020年12月実施)からは、すべての科目の問題が五肢択一となることが発表されています。より一層の知識の定着度と理解の深さが問われることになるわけですが、正解を導くことが出来さえすれば、選択肢が増えることは壁ではありません。また、当社の研修では新しい問題形式にも対応したカリキュラムを組んでいます。
(8)文系出身者も多数!
冒頭で紹介したMR認定センターの出題問題を見て、「難しい!」と感じた方もいらっしゃると思います。薬学部や理系の大学で関連科目を履修した経験がない人であれば当然のことなので安心してください。当社の受験者の6割以上は文系出身者です。
以前のCMIC Ashfieldノートの記事(『MR認定試験 受験体験記』)にもあったとおり、多くの方が「難しい!」を乗り越えてきました。
当社では、導入研修からMR認定試験までの期間で、内容の理解と知識の定着を目指したカリキュラムを実施しています。
私たちはCSOの価値、あるいはMRそのものの価値向上のためにも、様々な経験を持つ未経験からの挑戦者が必要だと考えています。これまでの営業経験を活かしてMRにキャリアチェンジを考えている方は、ぜひ当社で一緒に合格を目指しましょう!
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